☘五十肩
五十肩とは、「肩関節周囲炎」という疾患群のことです。40~50代で多く発症します。五十肩の特徴は、肩や腕が痛んで腕が上がらない、衣服の着脱で痛むなどの症状があります。
☘五十肩の主な症状
肩の可動域制限
- 服や下着が着にくい
- 洗濯物が干しにくい
- 髪が洗えない
- 家事全般が不便
痛みが出るため日常生活に大きな不自由さが出てしまいます。痛みが続き放っておくとかたまって動かしにくさが残る場合があります。
痛み
- 肩を動かそうとすると鋭い痛みがする
- 寝返りで痛む
- 痛みで目が覚める
- ふいに動かすと痛い
五十肩の症状は生活全般に支障をきたすので非常に厄介です。
五十肩は、よく放っておいたら半年~1年後治ったと聞きますが、治ったのではなく、身体に負担をかけて適応したにすぎません。このような場合は、身体に負担をかけているのですぐに反対の肩が痛くなったり、腰や背中などの違うところが痛くなったりします。
五十肩の原因はよくわからないと言われていますが、今までの身体の負担や姿勢の悪さ、身体のクセ、仕事や生活習慣が大きく関わって出る症状です。
症状がある時期にしっかりと身体の調整をすることで肩だけではなく、本来原因となっている身体の歪みを整えることが出来ます。
☘原因その1.姿勢不良が続いている
五十肩に関わらず、姿勢不良は様々な痛みの原因となります。長時間のパソコン作業や、仕事の際の同一姿勢は、身体が硬くなってしまいます。定期的にしっかりと運動やメンテナンスを行うことが大事になってきます。
長期的なストレスがかかることによって、自律神経が乱れ身体が固まる原因となり、さらに姿勢不良となり身体が動かしにくくなります。
☘原因その2.肩甲骨の動きの制限・胸郭(肋骨)周りの硬さ
全身の緊張が高まり、力が抜けない状態が続くと、身体を動かす際に常に余分な力が入り、筋肉や関節に負担をかけてしまいます。
さらに五十肩になる人のほとんどが猫背の姿勢となっており、胸郭の動きが制限されています。肩は胸がしっかりと開いた状態で挙げることができます。姿勢が悪い状態で肩を動かしていると、その分肩に負担がかかる為、長年にわたり徐々に可動域が狭くなっていきます。
☘原因その3.背中・腰の硬さが慢性化している
五十肩の人の身体は特に背中と腰がとても硬くなっています。
肩は単独に動く関節ではなく、脊柱・肩甲骨・腰部・骨盤の連動した動きが出て機能する関節です。肩は多方向に動かすことができるため、付着する筋肉の数がとても多い関節で、たくさんの筋肉の影響を受けています。
意外に思われるかもしれませんが、肩を動かす筋肉は、腰や骨盤、背骨などにも付着しています。うまく関節の動きが出ないと身体はなんとかかばって動かそうとします。その代償として無理な筋肉の使い方をしたり、他の関節でかばいながら使っていきます。
しかし、人はその事に気がつかないのです。その積み重ねが何かをきっかけに五十肩の症状として表面に出てきます。
☘整体サロン結びでできること
- 頭蓋骨調整
- 肩甲骨の可動域改善
- 胸郭の調整
- 脊柱・骨盤の調整
五十肩の人は、身体の緊張がとても高いため、第一に身体がリラックスできるようにすることが大切です。
身体の緊張している所を取り除いていき、楽に肩回りが動かせるようにしていきます。
肩を動かす際は、全身を使って動かすので、肩だけではなく背中・腰の柔軟性も出していきます。姿勢不良になっていると猫背になり、胸郭がつぶれた状態になっています。胸郭・肺の動きを出すことで呼吸が出来るようになり、身体の緊張も和らいでいきます。
身体のベースが出来てくるとさらに肩の動きを制限している場所を施術していくことでスムーズに肩を動かすことが出来るようになります。
五十肩は、まず痛みが軽減していき、肩の可動域が改善されていきます。回復するまでに時間はかかりますが、しっかりと経過を辿れば改善していくのも五十肩の特徴です。
そのまま放置しておいても痛みは無くなりますが、それは他のところに負担をかけて間違った身体の使い方をしてしまっています。ですから、すぐに反対の肩や背中、腰が痛くなったなど他の場所に症状が出てしまいます。五十肩になる人は、身体が硬くなってしまっているため、様々な症状が慢性化している場合があります。
五十肩を発症した際は、身体の調整をオススメしています。
☘回数と施術期間について
五十肩の施術期間は、身体の状態にもよりますが基本的には週に1回をベースに、痛みが改善してきたら、月に2回程のペースで可動域改善を目指して施術を行います。目安は半年~1年前後です。
あくまで目安ですので、身体の状態がひどく歪んでいる場合は、肩だけでなく背中・腰の柔軟性、全身の歪みを調整するため施術期間は長めにみて頂いています。
個人差もありますので、早い方であれば3カ月程で改善して行く場合もあります。症状が取れて日常生活に支障がなくなった時点で終了していきます。
もちろん、さらに良くなりたいや今後のメンテナスをしていきたい方は、続けて施術させて頂きます。