慢性的な肩こりの原因は肩にはなかった!
肩こりがあると辛く、どうにかしたいため、揉んだり、ついつい強いマッサージをしてしまいます。
その時は気持ち良いが、すぐに元に戻ってしまう経験があるのではないでしょうか?
慢性的な肩こりは、肩を揉んだり、マッサージしてもその場に原因がないため、良くなるどころか、逆に慢性化してしまいます。
では、なぜ肩が凝るのか!?
現代人にとって切っても切り離せない肩こり症状。
なぜ肩こりになってしまうのでしょうか?
いくつか原因をあげていきます。
原因1.姿勢の問題
スマホやパソコンの普及により、肩や首に負担がかかる姿勢が増えてしまっています。
現代人のほとんどの方がストレートネックという状態になっています。
(またはスマホ首とも言われる)
頭の重さは体重の10分の1程あり、体重60㎏の方だと約6㎏あります。
また、頭が前に傾く角度が増えることによって、支える負担も大きくなっていきます。
頭が30度傾くことで18㎏首に負担がかかり、通常時の約3倍負担がかかります。
これは、首や肩が痛くなるのは当然ですね 汗(笑)
また、猫背姿勢の方は、なんと!日本人は約6割以上だということです。
ついつい背中が丸くなり、女性であれば立ち姿の姿勢が気になる方は多いのではないでしょうか?
猫背姿勢になるとそれに合わせて首と頭は前に傾き、ストレートネックの姿勢となってしまいます。
そして、今度はなぜじゃあ猫背姿勢になってしまうのか?というと
腰や骨盤の状態をみていかなければいけません!
よく座っている時に、悪い姿勢で座ってしまっていませんか?
画像のようにふんずりかえった状態を骨盤が後傾している状態といいます。
このように座ってしまうと、次第に背骨は猫背の姿勢となり、首は前に傾きストレートネックになってしまいます。
腰も影響していたのか!?
このようにカラダは連動して動く為ため、首だけに原因があることは少なく、カラダ全体をみて、整えていく必要があります!
「そうだったのか…」
「肩が痛い時は、肩だけ揉んでもらってたわ~」
「その時は気持ちいいけど、またすぐ痛くなったり、凝ったりしてたもんな~」
「これは、自分がどこに原因があるか向き合わなきゃいけないな!」
原因2.胸郭の硬さ(肩甲骨)
突然ですが皆さん、人は1日に何回ぐらい呼吸していると思いますか?
「1000回ぐらいかな~」、「いやいや5000~1万ぐらいはしているんじゃない!?」
正解は…なんと約2万回以上も行っているのです。
呼吸は、生きるために必要不可欠なことであり、私たちは意識せずとも行っています。
肩こりとなんの関係があるの?と思う方もいると思いますが呼吸と肩こりは深い関係があります。
呼吸を行う際は、呼吸筋という筋肉が働きます。効率よく呼吸ができると酸素を上手く取り入れることができます。
しかし!!
ほとんどの方が上手く呼吸できていないのです。
自覚症状は少ないですが、胸郭が硬く、呼吸が浅い方がほとんどです。
呼吸を効率的に行えている方は、主に「横隔膜」という筋肉で呼吸ができています。
皆さん一度聞いたことがあるのではないでしょうか?「横隔膜」
よくヨガなどでリラックスして行う、お腹使って呼吸する方法で「腹式呼吸」といいます。
もう一方が「胸式呼吸」
胸で呼吸する形となり、呼吸が浅くなり、上手く酸素を取り込めず、交感神経優位となり、首の筋肉の緊張が高まります。
ほとんどの方がこの胸式呼吸となってしまっており、女性は特に「胸式呼吸」となってしまっています。
「呼吸の仕方が原因で肩こりになっていたのか~!?」
男性より女性の方が肩こりが多い理由が呼吸の仕方にあったのです!!
原因3.背骨(脊柱)の硬さ
よく「背骨の動きが悪いね~」や「背骨が曲がっているね~」なんて言われたことがあるのではないでしょうか?
肩こりとなんの関係があるのでしょうか?
まず第一に、背骨や骨盤はカラダの骨格としての土台になります。
首から順番に、頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨1個で構成されています。
この脊柱が柔軟に動けることで人間は、カラダを前に曲げたり、反らしたり、捻ったりすることができます。
脊柱の動きが硬くなることで、このような動作がしずらくなってしまいます。
首や肩の筋肉のほとんどが背骨にくっついています。筋肉は、骨から骨へと付着しますので、背骨が硬くなったり、背骨が歪むことによって、筋肉のバランスが悪くなり緊張して硬さやコリへと繋がってしまいます。
また、背骨の横から筋肉や内臓の神経が出ています。背骨や背骨付近の筋肉が硬くなることによって、神経を圧迫し、神経の働きを悪くしてしまいます。
これらの神経は直接的に筋肉へと影響しますので、力が入りずらくなったり、硬くなったりしてしまい肩こりや首こりの原因となってしまいます。
「背骨の硬さも肩こりの原因だったのか~!!」
「確かに肩こりや首こりが出てくると、首がまわしずらかったり、背中が曲げずらかったことがあったわ~」
原因4.頭蓋骨の硬さ
「えっ!?頭蓋骨の硬さって頭が固いってこと!?」
確かに美容室に行って、髪を洗ってもらう時に頭をマッサージしてもらうと「頭が固いですね~」と言われたことがあったわ!
「そもそも頭が固いって?、頭って硬いもんじゃないの?って思ってた!(笑)」
もちろん頭もカラダの一部なので筋肉もあれば、関節もあるので硬さや歪みが生じます。
美容室などで頭が固いというのは、おろらく頭皮(皮膚)の硬さのことを言っていると思われます。
まず、頭蓋骨は皆さん丸くひとつの塊のようなイメージを持たれていると思います。
頭蓋骨は、なんと23個の骨が重なり合って構成されているのです。
歪んだりすることにより、カラダに様々な影響を与えてしまいます。
頭は非常に大事なところであり、頭蓋骨が硬くなることによって、脳の機能や神経の働きが悪くなったり、血流循環の問題、ホルモンの調整や呼吸などにも影響します。
頭蓋骨が硬くなることで、血流循環が上手くいかず、頭痛症状や、血液が肩などの筋肉に流れないため、肩こりに繋がってしまいます。
また、頭蓋内で生成される脳脊髄液というものが神経の栄養となりますので、頭蓋骨が硬くなり、流れないことで神経へのそもそもの栄養が行かず、カラダが硬くなってしまいます。
「へ~、頭って何となく大事なことはわかっていたけど、肩こりとも関係があったんだ!」
原因5.内臓の問題
「内臓の問題!?」何それっ!?と思う方も多いと思います。
カラダの作りやそもそものカラダのことを考えると当たり前のことですが、一般的には浸透しきれていません。
内臓も組織であり、硬さがでることで、カラダに様々な影響を与えます。
カラダの硬さをみていくと、コンビニの弁当ばかり食べている方と、しっかりバランスよく栄養を摂れて方だと明らかにカラダ硬さが変わってきます。食べる物でカラダは作られますか、偏った食事などは内臓疲労が起き、カラダに影響を与えます。
腸は、今や第二の心臓と言われるほど大事な組織と言われています。腸内環境が良いと免疫やホルモン、カラダの血液の流れが良く、健康体でいられます。
逆に腸内環境が悪く、腸の動きが硬いとカラダの血液の巡りが悪くなります。
便秘や手足の冷えから、腸が硬くなると、お腹のインナーマッスルが使えなくなるため、腰痛にもなります。
また、血液が全身へと流れずらくなるため、肩こりにもなります。
特に肩こりへの影響は、肺が硬い方が多いです。多くの方が猫背姿勢となっているため、胸郭(肺)を潰してしまっており、呼吸が浅い状態です。
呼吸は、胸が開いた状態でしっかりと行えます。
内臓にも固有の動きが存在しますので、猫背の状態で肺が潰れることで、動きが低下し、硬くなってしまいます。
肺は、肩の近くにありますので、肩の筋肉にも影響があり硬くなり、肩こりへと繋がってしまいます。
「内臓の影響で肩こりが出るなんて思ってもみなかった!」
「でもそもそもの問題を考えると、食べる物や呼吸しっかりができないと身体に悪いもんね」
このように、慢性的となってしまっている肩こりは筋肉に原因が無いことがほとんどです。
筋肉は、痛みの「結果」であることがわかると、どうやって肩こりを改善して行けばいいのかが見えてきます。
(もちろん筋肉が原因であることもあり、総合的にみていく必要があります。)
辛い慢性的となってしまった肩こり、首こりや頭痛を本当の意味での解決をしたい方は、 一度、自律神経の整体サロン結びにご相談ください。